損するかも?楽天証券でつみたてNISAはやめたほうがいい理由4選

こんなお悩みを解決できる記事になっています!

記事の前半では「楽天証券はやめたほうがいい理由」を、後半では「他のネット証券との比較」を紹介しています。

さのす

FP2級技能士の資格を持つ僕が記事を書きました!

FP2の合格証
目次

楽天証券はやめたほうがいい理由

僕は楽天ユーザーですが、楽天証券で新NISAはやっていません。

証券会社としてのサポート体制やセキュリティ面に良い印象がないからです。

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資産を失うリスクはどんな証券会社であれ、必ず内在しています。

しかし「避けられないリスク」を度外視しても、楽天グループ自体の体制に以下のような不安があります。

僕は楽天のサービスを日々活用しています。

けれども資産形成するには一抹の不安があるので、楽天証券はあえて使っていません。

システム障害や取引障害の発生リスク

楽天証券は重要な取引タイミングでトラブルが起きる可能性があります。

過去にシステム障害が何度も発生し、注文ができなくなる事例が確認されています。

株価急落時にログインできない、注文が通らないなどのトラブルがユーザーから報告されました。

大事なタイミングで確実な取引をしたい方には不向きです。

カスタマーサポートの対応が悪い

楽天証券のサポート対応には改善の余地があるでしょう。 

問い合わせの返信が遅い、電話がつながらないなどの声が多く見られます。

問い合わせに対して、定型文のような返答しかないといった不満がSNSで多数共有されています。

サポートの質を重視する人には向いていません。

楽天グループの業績不安

楽天グループの経営状態が不安視されており、証券会社選びの際に懸念される要因となっています。

楽天グループは幅広い分野に展開している一方で、楽天モバイルが足を引っ張り、赤字が続いています。

2024年1〜3月期には423億円の赤字を計上し、5期連続の赤字決算となりました。

楽天証券単体では黒字経営ですが、グループ全体の赤字が影響を与える可能性があると見る投資家もいます。

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経営状態を重視する人にとっては大きなデメリットかもしれません。

セキュリティ上の脆弱性と懸念

2025年には楽天証券ユーザーの間で不正取引の被害報告が多発。

中国株の不当購入や売却による損失など、セキュリティ面の不備が指摘されました。

セキュリティを最重視する投資家には慎重な判断が必要です。

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記憶に新しいのが超有名投資家のテスタさんの被害です。

2025年5月にテスタさんの楽天証券口座が、乗っ取られました。

楽天証券の特徴

楽天証券は楽天ポイントとの連携に強みがあるネット証券。

楽天カードや楽天市場など楽天ユーザーならば、お得にポイント活用できます。

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楽天サービスを活用している人には効率的な選択肢と言えるでしょう。

つみたて投資枠銘柄約268本
成長投資枠銘柄数約1361本
投資信託全体取扱本数約2500~2600本
買付最低額100円から積立可能
取引手数料NISA内は無料
クレカ積立楽天カード
銘柄数の多さ

つみたて枠268本、成長枠1,361本と、いずれも業界トップクラス。

全体では2,500〜2,600本の投信を取扱っており、選択肢が豊富です。

コストとポイント面の優位性

NISA内の投資信託は手数料無料で購入可能。
そのため積立や保有、ポイント支払いなどに対し楽天ポイントが付与される仕組みが充実しています。

楽天証券の口コミ

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SNSで散見される楽天証券の口コミをまとめました!

良い口コミ
悪い口コミ

楽天証券でつみたてNISAをはじめるメリット4選

サポート体制やセキュリティ面に不安があるとはいえ、楽天証券独自のメリットも存在します。

楽天ポイントが貯められる

投資を通じてポイントも同時に貯まります。

楽天カードや楽天キャッシュで積立することでポイント還元が受けられるのです。

楽天キャッシュでの積立に0.5%、楽天カード利用なら最大1.0%の還元率が適用。

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ただし楽天証券のポイント還元率は頻繁に変わるので注意!

楽天経済圏で効率的にポイントを貯めたい人には有利です。

楽天ポイントで手軽に投資できる

楽天ポイントを使えば、現金を使わずに投資が始められます。

通常ポイントがそのまま投資に利用できる仕組みが整っています。

毎月の買い物で貯まったポイントをそのまま投資信託の購入に充ててもOK。

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初心者が少額ずつ気軽に投資を始めるには最適と言えるでしょう。

クレカ積立ができる

楽天カードによる積立投資が便利でお手軽。

クレジットカード引き落としで自動的に投資が実行されます。

毎月決まった日に自動で積立されるため、長期にわたる投資を習慣化できるしょう。

クレジットカードで手間なく投資をしたい人には合っています。

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新NISAのつみたて投資枠で資産形成するならクレカ積立がおすすめ!

投資信託の取扱銘柄数が多い

選択肢が豊富で、自分に合ったファンドを選びやすいです。

つみたて枠268本、成長枠1,361本と、いずれも業界トップクラス。

「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などが人気です。

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ネット証券で多様なファンドから選びたい人におすすめ。

楽天証券でつみたてNISAをはじめるデメリット4選

楽天証券はポイントをお得に活用できるネット証券。

とはいえ、ポイント制度の独自性ゆえのデメリットも存在します。

IPO投資についてはネット証券全体のデメリットと言えます。

しかし、楽天証券の独自性であるポイント制度自体がデメリットになっている点は無視できません。

期間限定ポイントが使えない

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期間限定ポイントは貯まりやすいですが、有効期限があります。

楽天には「期間限定ポイント」と「通常ポイント」の2種類があります。

通常ポイント楽天カード払い…etcポイント投資ポイント運用
期間限定ポイント楽天カード払い…etcポイント投資ポイント投資

通常ポイントは投資に使えますが、期間限定ポイントは使用に制約のある特殊なポイント。

楽天スーパーセールなどで獲得した期間限定ポイントは失効前に別用途で使う必要があります。

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すべてのポイントを有効活用したい人には制約があります。

ポイント制度が複雑

還元条件が複雑です。

楽天キャッシュと楽天カードで還元率や対象商品が異なる場合も。

積立額・支払方法・対象ファンドによって0.2%〜1.0%と幅があります。

還元率が頻繁に変わる

ポイント還元の条件が改悪されやすいです。

過去に何度も変更されており、安定性に欠けます。

楽天カード積立の還元率が1.0%から0.2%まで段階的に変更されたことも。

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安定した還元率で投資したい人には不安ですよね・・・。

IPO投資に弱い

IPO投資とは?
簡単に言うと・・・

これから上場する会社の株を、安く手に入れて値上がり益を狙う投資

未上場の企業が株式を新たに証券取引所に上場する際に、その株を上場前に購入する投資方法。

企業の成長に期待して投資家の人気が高く、上場直後に株価が上がることが多いのです。

したがって少ないリスクで利益を狙える可能性があります。

ただしIPO株は抽選式なので、当選しなければ買えません。

購入するには取り扱いのある証券会社に申し込む必要があります。

楽天証券はIPO投資に弱いといえるでしょう。

もともとIPOは対面型の証券会社がネット証券よりも優位に立っているからです。

近年はIPO株の取り扱いが増えてきていますが、楽天証券を含めネット証券全体には配分数量が限られています。

それゆえに当選のしにくさや、物足りなさを感じる人も少なくないでしょう。

楽天証券が向いてる人

普段から楽天のサービスを使っている投資初心者に向いています。
楽天経済圏との高い親和性と、初心者でも使いやすい設計が両立しているからです。

楽天証券は、

「ポイントを活用して効率的に資産形成したい楽天ユーザー」

「初めてでも不安なく投資を始めたい初心者」

に特におすすめのネット証券。

楽天ユーザー

楽天の各種サービスを日常的に使っている人には最適。

楽天カードや楽天市場との連携によりポイントが貯まりやすく、活用もしやすいです。

楽天市場での買い物ポイントを投資に充てるなど、経済圏内で完結できます。

楽天サービスに慣れている人には非常に効率的な選択でしょう。

投資初心者

投資初心者でも始めやすい体制が整っています。

少額から投資をスタートできるため心理的ハードルが低いのも理由の1つ。

100円からのポイント投資や、初心者向けのサポート情報が豊富に提供されています。

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楽天証券は入門的なネット証券といえるでしょう。

楽天証券が向いていない人

ポイントの自由な使い方を求める人や、経営の将来性を重視する人には適さないかもしれません。

ポイント制度の柔軟性を重視する人

楽天ポイントの制約が多く、使いづらさを感じるかもしれません。

期間限定ポイントは投資には使えず、還元率が変動することもあるためです。

期間限定ポイントは期限内に楽天市場などで消費する必要があるので、放置してポイントを失効してしまうことも。

ポイントの自由度を重視する人にはおすすめしにくいです。

さのす

通常ポイントと勘違いして、放置したまま失効したことがあります(笑)

楽天グループの経営を気にする人

グループ全体の赤字や不透明感が気になる方には不安です。

楽天モバイル事業の影響で財務が圧迫されており、将来の改悪するリスクも。

近年の楽天証券サービスの改定も経営事情と無関係ではないとされています。

絶対的な安定性・安心感を求める人には避けられないリスクでしょう。

他社ネット証券との比較

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楽天証券と同じネット証券ですが、細かい違いがあるので要チェック!

楽天証券SBI証券マネックス証券
取扱銘柄数(つみたて枠)約268本約2,600本約264~268本
取扱銘柄数(成長枠)約1,361本非公表(幅広く対応)対応あり(米・中など)
最低投資額100円~100円~100円~
取引手数料(NISA枠)無料(ゼロコース)無料無料(実質還元)
クレカ積立
ポイント還元率
0.5~1.0%最大5.0%
(三井住友カード)
1.1~2.2%
(マネックスカード)
積立頻度の柔軟性毎日・毎月対応毎日・毎週・毎月対応毎月のみ(カード積立)
外国株対応米国株・ETFなど米国株・アジア株
など多国対応
米国株・中国株豊富
ポイント投資の可否通常ポイントで可Vポイントで可マネックスポイントで可

SBI証券の特徴

幅広い商品選択と高還元を活かして、柔軟で高コスパの長期投資をしたい人に最適な証券会社

銘柄数の豊富さが魅力

SBI証券では、つみたて投資枠で約2,600本もの投資信託を取り扱っており、業界トップクラスの品ぞろえを誇ります。

成長投資枠についても、国内株式だけでなく米国株・アジア株・ETFなど、幅広いラインナップに対応。

クレカ積立で高還元(最大5.0%)

三井住友カード(NLゴールドなど)を使ったクレカ積立では、条件付きで最大5.0%のVポイント還元が受けられます

通常の還元率でも1.0〜2.0%程度と高く、長期投資の効率を高める強力な制度です。

積立頻度の柔軟性

SBI証券では「毎日」「毎週」「毎月」と積立のタイミングを細かく設定できます。

そのため自分の資金繰りや投資戦略に応じて柔軟な設計が可能。

外国株式の対応範囲が広い

米国株はもちろん、中国株や韓国株など、アジア圏を中心とした外国株も豊富に取扱いがあります。

海外ETFやADR(米国預託証券)も含め、国際分散投資を考えている人に最適。

ポイント投資にも対応

SBI証券ではVポイントを使って投資信託の購入ができます。

日常生活で貯めたポイントを資産運用に活用することが可能。

マネックス証券の特徴

クレカ積立の高還元と外国株投資のしやすさを重視する人に、非常に相性のよい証券会社

高還元のクレカ積立が注目ポイント

「マネックスカード」を使って投資信託の積立を行うと、積立額に対して最大1.1%のマネックスポイントが付与。

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ただし5万円までが対象です。

これは他社が提供する標準的な0.5~1.0%と比較しても高水準。

クレカ決済による自動積立と相性が良い仕組みです。

外国株に強い(特に米国・中国)

米国株は約5,000銘柄以上、中国株も2,600銘柄以上と、外国株投資の対応範囲が非常に広いのが特徴。

しかも1株単位での購入が可能でNISA枠でも使いやすく、少額から海外投資ができます。

投信の取扱銘柄はやや少なめ

つみたて投資枠では約264〜268本と、SBI証券などに比べるとやや少ないです。

しかし主要で低コストなインデックスファンドは網羅しています。

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初心者やシンプルな投資スタイルには十分です。

ポイント投資にも対応

マネックスポイントを使って投信や株式への投資ができ、貯めたポイントを有効活用できます。

dポイントへの交換も可能で、使い道の選択肢も豊富です。

楽天証券でつみたてNISAをはじめる4ステップ

開設に必要なもの
  • 本人確認書類
  • 楽天カード
  • 楽天銀行口座
STEP
公式サイトにアクセス

こちらから楽天証券にアクセスしましょう。

STEP
本人確認をする

運転免許証、マイナンバーカードを持っている人はスマホで本人確認できます。

郵送でも手続きできますが、口座開設完了までに5日程度かかります。

使用できる本人確認書類
  • 運転免許証
  • 住民票の写し
  • 印鑑登録証明書
  • 各種健康保険証
  • パスポート
  • 在留カード、特別永住者証明書
  • 住民基本台帳カード
  • マイナンバーカード
STEP
申し込みフォームに必要事項を入力

使用するメールアドレスはGmailなどのフリーメールがおすすめです。

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ログインパスワードはメモしておきましょう。

STEP
完了通知の受け取り

登録したメールアドレスからログインIDを受け取り、初期設定を行いましょう。

まとめ

楽天証券は楽天ユーザーや初心者には非常に相性が良いです。

一方でIPO重視やポイント制度に不満を持つ人には向いていません。

メリット・デメリットが明確で、向き不向きがはっきり分かれます。

楽天ポイントでの少額投資には強い反面、サポートや経営安定性には懸念も。

さのす

自分の投資スタイルと優先度をよく考えてから判断しましょう。

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